GIPF(ギプフ) - ルール和訳
GIPFの和訳を載せます.原文では「つまり,こうするべきである」など戦略的な観点からの文もあったのでそれは省略.純粋にルールのみ.
内容物
ボード:1枚
トークン(黒・白):各18個計36個
基本ルール
準備
- それぞれ15個のトークンを持つ.白が先行となる.残りの3個はハンデとして使用して良い(例えば15個と18個のトークンを持ってスタートなど).
- 図1に示す通りにトークンを置く.
終了条件
プレイヤーがトークンを置けなくなった場合,その時点でゲームは終了する.トークンを置けなかったプレイヤーの負けである.引き分けはない.
手番
各プレイヤー交互にトークンを置くが,その際「24個のドットの上のいずれかに置く」「それを線の交点に押し込む」という2ステップから成る.
- ドットの上にトークンを置く.
- その後次の交点までそのトークンを動かす.その際次の交点にトークン(黒白問わず)が置かれている場合それをすべて1つずつ押し込む.ただしこの時押し込まれたトークンがドットの上に行く場合はトークンを置くことができない.図2b,図3を参照のこと.
トークンの取得
同じ色のトークンが4つ以上並んだ場合そのトークンの持ち主が,その4つ以上並んでいるトークンと直線上に隣接しているトークンを全て取得する(黒の手番で白のトークンが4つ以上並んだ場合,白を持つプレイヤーがトークンを取得する).取得したトークンの内,自分の色はまた持ち駒として使うことができるが,相手の色のトークンはゲームから取り除く.
- 黒と白同時に4つ以上並んだ場合は手番プレイヤーの色から解決する.
- 同色が交差して4つ以上並んだ場合はどちらかを選択する.
- またトークンの取得には1ターンを使用しない.
補足
手持ちのトークンの数は公開情報である.
標準ルール
このルールでは基本ルールに加えて,トークンを2つ重ねた”ギプフトークン”を使用する.ギプフトークンは2つのトークンが重なっているが,盤面では1つのトークンと同じ扱いである.
準備
- それぞれ18個のトークンを持つ.
- 図1に示す通りにトークンを置くが,その3つのトークンをギプフトークンにする.
終了条件
- プレイヤーがトークンを置けなくなった場合,その時点でゲームは終了する.トークンを置けなかったプレイヤーの負けである.
- 対戦相手のギプフトークンを全て取得した場合,取得したプレイヤーの勝利となる.
ギプフトークン
ギプフトークンは普通のトークンと違いトークンの取得の際,色に関わらず取得するか否かを選択することができる.
i.e.君はこのギプフトークンを取得してもいいし,しなくてもいい.
例えば図6で交差しているトークンがギプフトークンの場合,黒は1列目ではギプフトークンを残すことで交差している両方のトークンを取得することができる.
補足
取得したギプフトークンは2つの普通のトークンとして扱われる(以後ゲームにギプフトークンを持ち込むことはできない).
競技ルール
バリアント.ゲームの準備で少し異なる.
準備
- それぞれ18個のトークンを持つ.
- 1巡目は二人共ギプフトークンを置く.これは初期準備ではなく普通のトークンの設置と同じ扱いである(つまり,ギプフトークンを置いたあと,移動させなければならない).
- 2巡目以降はギプフトークンか普通のトークンを置く.但し,1度普通のトークンを置いたら,以後ギプフトークンは設置できない.
終了条件
- プレイヤーがトークンを置けなくなった場合,その時点でゲームは終了する.トークンを置けなかったプレイヤーの負けである.
- 対戦相手のギプフトークンを全て取得した場合,取得したプレイヤーの勝利となる.