はじめに
岡山大学テクノロジーラボの課外活動の一環として,就実大学の3Dプリンタを使用させて頂いたのでその感想.
筆者の知識
そもそも僕には3Dプリンタの現状(スペック)に関する知識が殆どなかった.
初めて3Dプリンタを知ったのは3年ほど前.
その頃の3Dプリンタに関しては「新しい技術ではあるがまだ実用ではない」といった印象であった.あと高かった(詳しくはWikipediaの記事でも読むのが良いと思う).
2年ぐらいすると
ヤター! 3Dプリンターとフレキシブルフィラメントで、めくれるスカートデキタヨー!! 厚さ0.5mm位 ぴらっとチラっと出来るよ!!! http://t.co/bVhBAJNq4c
— ボンクラーズ総長 (@compon) 2014, 4月 27
といった実用的なものが出だしたと思った.
ちなみに2014年5月8日には「3Dプリンタで銃を作製」云々の事案があった時期である.規制が早急に強化されなかったのは良いことであった.
作製したもの
就実大学の3Dプリンターを使って印刷してみました!!素晴らしい!! pic.twitter.com/MQOAZFF6QZ
— 岡山大学テクノロジーラボ OTL (@okadai_techlab) 2015, 5月 13
使用した3Dプリンタは3D Magic Egg(恐らくMF-1050-KK(2014/08)).価格は約20万で,教授曰く「高いものではない」とのこと.
写真の通り,今時の3Dプリンタは文字の成形もきちっとしてくれるようである,ストラップ用の穴もきちっとできている.
唯,mやhなど一部がくっついているのでセリフが無いフォントの方が良いのかもしれない.
ちなみに周囲の枠のようなものはノズルクリーニングの一種だと思われる.
所要時間
- ノズルとテーブルの加熱
- 5分程度?(ものに依らず一定)
- 成形
- 今回のモデルでは10分程度であった.
- 自然冷却
- 10-15分待つのが良いとされていた.
今回の製作物の問題点
今回はモデリングに失敗した部分があった(モデルの作成者は僕ではないが).これは3Dプリンタのスペックの理解がなければ難しいことである.
- 文字の一部の結合
- mやhなど.サンセリフにすると解決?
- 文字の視認性
- 白一色だと意外と見づらかった.文字にもう少し厚みをもたせる?
- もしくは作製した後になんか色付けするのも良いのかもしれない.
- 2色刷り(?)の場合くっつくのかが気になるところ.
モデリングする人へ若干でも参考になれば幸いである.
おわりに
5,6年ぐらいしたら(それなりに良い)3Dプリンタが市井の人でも簡単に買える値段になるのかなあと思ってる.