はじめに
発汗のワンダーランドを一気読みしたらサウナに行きたくなった.
サウナについて
少し大きめの銭湯には大抵サウナが併設されている.
ミストサウナ(湿式)や塩サウナ(主に中低温の乾式)などのバリエーションがあるが,提供されていないことがままある.しかし気温が90 [℃]程度の普通のサウナならまず提供されていることだろう.
ということで以下では気温が90 [℃]程度の乾式サウナ(いわゆる一般に言うサウナ)について述べる.
サウナという空間
サウナ浴室内は気温が90 [℃]に達する.
90 [℃]
2015年3月30日現在,日本の最高気温の記録は2013年8月12日高知県四万十市における41.0 [℃]であり,世界の最高気温の記録は1913年7月10日アメリカ合衆国カリフォルニア州デスヴァレーにおける 56.7 [℃]である.
だが乾式サウナでは湿度が10 [%]前後と非常に低湿であり(しかし実際は15 [%]ぐらいだろうか? 見てこなかったのは失念である)風速は0である.そのため,体感温度はぐっと低くなり58 [℃]程度*1となる.
いずれにせよ,サウナは地球上で最も暑い空間なのだ.
入浴時間
多くのサウナには12分計が設置されている.長針は1分で1周し,短針は12分で1周する.古い銭湯の場合は砂時計が設置されているかもしれない.
目安にしよう.
入浴直後
入った瞬間熱気が押し寄せる.サウナの始まりである.
1分程度~
暑さを唯唯心地良く感じる時間. この頃から皮膚の表面に汗腺から分泌された汗がぽつぽつと現れ始める.汗はまだ小粒である.
2分,2分30秒程度~
暑さを強く感じ始める時間. 分泌される汗が見た目には2倍以上の面積になり,循環を感じる.
4分程度~
汗が体を流れ始める時間.
熱気が体を包み込み,老廃物と共に汗がどんどん分泌されていく.
6分程度~
暑さによるしんどさを感じ始める時間.
12分計の短針がちょうど半周した時,ここに来てサウナの暑さによるつらさを感じ始める.恍惚とした時間の始まりである.
10分程度~
百里を行く者は九十を半ばとすとの言葉通りここからが厳しい時間.
あと2分だが,同時に汗が流れていく感覚(十分流れたという感情)やつらさのため「もう出ていいんじゃないか」と思い始める頃.
ここからが本当の始まりである.
12分
解放である.
シャワーなどで汗を流し,必要なら水分補給をしよう.
注意事項
勿論これらはどこの銭湯にも記載されているだろう.
- 無理をしない
- 第一である.脱水症状は非常に怖い.
- 適宜水分補給をする
- サウナで失われる水分は予想以上に多い.複数回入るなら適宜水分補給が必須である.
- 体をきちんと拭いてから入る
- 勿論これは乾式サウナの話である(たぶん).
- 上がった後はシャワーで汗を流してから入浴を楽しむ
- マナーを守らなければどのような行為も児戯に等しい.
おわりに
サウナは我慢比べの場所ではなく,安らぎを得る場所である.
普通のお風呂と違って確かに暑さやつらさがあるけれど,それから安らぎを得るのだ.
忍耐とそれに対する心地よさなどなら良いのだけど,サウナを忍耐のみの場所にしてはならない.
楽しいサウナライフを.