はじめに
リストの番号,色々いじりたいよね.
したかったこと
1. hoge 2.(a) huga (b) piyo
みたいなリストがあった.それを承けて,
2.(b)' hogehoge
みたいなのを次に出力したかった.
問題点
\begin{description} \item[(b)'] hogehoge \end{description}
これだとフォントが変わってしまってたしそもそも本質的な議論ではない.HTML 4.01で<i></i>
等を使うようなものだ.
解決策
\usepackage{enumitem}
を用いれば色々いじることが出来る.
enumitemの詳しい説明はCTAN: Package enumitemを参照されたい.
以下に完成したコードを記そう.
\begin{enumerate} \setcounter{enumi}{1} \item \begin{enumerate}[label=({\alph*})$^\prime$] \setcounter{enumii}{1} \item hogehoge \end{enumerate} \end{enumerate}
解説っぽいもの
\setcounter{enumi}{1}
最も外側のリストの行頭記号を変更することが出来る.これでもっとも外側のリストの行頭番号は2から始まるようになる.
\begin{enumerate}[label=({\alph*})$^\prime$]
リストの行頭番号を変更する.これによってリスト番号が(a)',(b)',……となる.実際はプライム記号である.
\setcounter{enumii}{1}
{enumii}
のため,2番目に外側のリストの行頭番号を変更することが出来る.ここで2番目に外側のリストは\begin{enumerate}[label=({\alph*})$^\prime$]
であり,このリストの行頭番号は(b)'から始まるようになる.
かくして予定通り
2.(b)' hogehoge
が出力された.
おわりに
ついでだけども
\begin{enumerate}[label=\emph{\alph*})]
としてみればa),b),……(ここで行頭記号はイタリック体)のようになる.
詳しくはドキュメントを読めばいいんだけども,誰かenumitemまとめてないかな.まとめてる人いると思うけど.
同日追記
fonts - \emph or \textit - TeX - LaTeX Stack Exchangeを参照しました.
\emph{}
はテキストを強調(emphasize)したい時に用いるものでイタリック体にしたいだけなら\textit{}
を使えとのことです.意味付けしたりするのね.
というわけで正しくは
\begin{enumerate}[label=\textit{\alph*})]
とすればa),b),……(ここで行頭記号はイタリック体)のようになる.